行政書士事務所の生成AI活用|そのまま使えるプロンプト10選(問い合わせ返信・必要書類リスト・補正の説明)

行政書士事務所で ChatGPT・Claude・Gemini を使うための、コピーしてそのまま使えるプロンプト10本。問い合わせへの返信、ヒアリング項目、必要書類チェックリスト、手続きの説明、補正指示の言い換え、申請書の記載チェックまで。守秘義務を守る入力ルールと、事務所でプロンプトを揃える方法も。

公開: 2026-10-09

行政書士の仕事は、お客様ごとに手続きが違い、そのたびに必要書類を調べ、流れを説明し、役所とのやりとりを伝えることの繰り返しです。生成AIはこの「調べたことを、お客様に分かる言葉にする」部分で大きく時間を減らせます。

この記事では、行政書士事務所で使えるプロンプトを 10 本、コピーしてそのまま使える形で紹介します。あわせて、守秘義務を守るための入力ルールと、事務所でプロンプトを揃えて使う方法をまとめます。

この記事でわかること

  • 生成AIを使う前に決める 3 つのルール(守秘義務と、手引きを貼り付けて使う理由)
  • 問い合わせ・ヒアリング・必要書類・手続きの説明・役所とのやりとりで使えるプロンプト 10 本
  • 良いプロンプトを事務所で揃えて使う方法

この記事のプロンプト一覧

業務プロンプト時間が減るところ
問い合わせ・初回相談① 問い合わせへの返信 ② ヒアリング項目 ③ 見積りの説明一から書く・考える時間
書類の準備④ 必要書類チェックリスト ⑤ 申請書の記載チェック手引きと照らし合わせる時間
お客様への説明⑥ 手続きの流れ ⑦ 進捗の報告同じ説明を繰り返す時間
役所とのやりとり⑧ 補正指示の言い換え役所の言葉を言い換える時間
許可のあと⑨ 更新・変更届のご案内 ⑩ 事務所のお知らせ文期限管理と周知の時間

使う前に決める 3 つのルール

行政書士には行政書士法第 12 条で秘密を守る義務があります。お客様の申請書類には、氏名・住所・在留資格・財務の情報など、外に出してはいけない情報が多く含まれます。使い始める前に、次の 3 つを事務所で決めておきます。

  1. 個人が分かる情報は入れない — 氏名・住所・生年月日・在留カード番号などは入力しない。〔お客様A〕に置き換え、判断に必要な事実だけを入れる
  2. 学習に使わない設定を確認する — ChatGPT なら設定の「データコントロール」で、入力内容をモデルの改善に使わない設定にする
  3. 手引きを貼り付けて使う — 必要書類や要件は自治体・年度で違う。AI の知識に頼らず、申請先の手引きや要綱を貼り付けて、その範囲で答えさせる

各 AI の「学習させない設定」の場所は、「士業事務所が生成AIを使う前に決める3つのこと」で画面つきで説明しています。

問い合わせ・初回相談

① 問い合わせへの返信

ホームページからの問い合わせに、対応できる業務と相談の受け方を添えて返信します。

① 問い合わせへの返信
※入力前に: 氏名などは〔お客様A〕のように置き換えてください。

あなたは行政書士事務所の問い合わせ対応を手伝うアシスタントです。問い合わせに対する返信の下書きを作ってください。

<inquiry>
{問い合わせの本文}
</inquiry>

<our_service>
{事務所で対応できる業務、料金の目安、相談の受け方(オンライン可など)}
</our_service>

<rules>
- 他の士業の業務(登記、税務申告、紛争の交渉など)にあたる相談は、その旨と、適切な専門家に相談する必要があることを書いてください。
- 料金は「目安」として書き、正式なお見積りはご相談のあとと伝えてください。
- これは行政書士が確認する前の下書きです。
</rules>

<output_format>
1. 返信メール(件名・本文)
2. 初回相談で確認したいこと(箇条書き)
</output_format>

② 初回相談のヒアリング項目

手続きの種類から、初回相談で聞き漏らしてはいけない項目を洗い出します。

② ヒアリング項目の洗い出し
あなたは行政書士事務所のアシスタントです。次の手続きの初回相談で、お客様に聞くべき項目を整理してください。

<procedure>
{手続きの名称 例: 建設業許可(新規・知事許可)}
</procedure>

<guide>
{申請先の手引き・要綱の要件の部分}
</guide>

<rules>
- 手引きの要件に沿って、要件を満たすかを判断するための質問にしてください。
- お客様が答えやすいよう、はい/いいえで答えられる質問を先に置いてください。
</rules>

<output_format>
1. 要件の確認(質問と、確認のために見せてもらう書類)
2. スケジュールの確認
3. 費用の説明で伝えること
</output_format>

③ 見積りの説明

報酬と実費の違い、期間の目安を、お客様に分かる言葉で説明します。

③ 見積りの説明メール
あなたは行政書士事務所の職員です。次の内容で、お客様にお見積りを送るメールを書いてください。

<estimate>
- 手続き: {手続きの名称}
- 報酬額: {金額}
- 実費(手数料・証明書代など): {金額の目安}
- 期間の目安: {期間}
- 進め方: {ご依頼から完了までの流れ}
</estimate>

<rules>
- 報酬と実費の違いを1行で説明してください。
- 期間は「目安」として書き、変わることがある理由を添えてください。
</rules>

書類の準備

④ 必要書類チェックリスト

ヒアリングメモと手引きから、誰が何を用意するかの表を作ります。お客様に渡す案内と、事務所の作業リストを兼ねます。

④ 必要書類チェックリスト
あなたは行政書士事務所の申請準備を手伝うアシスタントです。ヒアリングメモと申請先の手引きから、必要書類のチェックリストを作ってください。

<memo>
{ヒアリングメモ(固有名詞は伏せたもの)}
</memo>

<guide>
{申請先の手引き・要綱の該当部分}
</guide>

<rules>
- 手引きに書かれていない書類を足さないでください。
- お客様が用意するもの/事務所が用意するものを分けてください。
</rules>

<output_format>
表: 書類名/誰が用意するか/取得先/注意点(有効期限など)
</output_format>

⑤ 申請書の記載チェック

作成した申請書の文字情報を貼り付けて、記載漏れや書類間の食い違いを探させます。提出前の見直しの補助に使います。

⑤ 申請書の記載チェック
あなたは行政書士事務所の書類チェックを手伝うアシスタントです。申請書と添付書類の記載から、漏れや食い違いを探してください。

<documents>
{申請書と添付書類の記載内容(固有名詞は伏せたもの)}
</documents>

<checkpoints>
{手引きに書かれている記載上の注意}
</checkpoints>

<output_format>
表: 箇所/気になる点(漏れ・食い違い・表記ゆれ)/確認すること
見つからなかった場合も「見つからなかった」と書いてください。
</output_format>

お客様への説明

⑥ 手続きの流れの説明

はじめて手続きをするお客様向けに、全体の流れとお願いしたいことを説明します。

⑥ 手続きの流れの説明
あなたは手続きをやさしく説明するのが得意な行政書士事務所のアシスタントです。申請の流れを、はじめて手続きをするお客様向けに説明してください。

<procedure>
{手続きの名称と、流れの要点}
</procedure>

<customer>
{お客様の状況 例: はじめて飲食店を開業する個人の方}
</customer>

<rules>
- 期間・費用は、与えられた情報の範囲でだけ書いてください。
</rules>

<output_format>
1. 全体の流れ(ステップごとに1〜2行)
2. お客様にお願いすること
3. よくある質問(3問)
</output_format>

⑦ 進捗の報告

審査中の案件の状況を、お客様に定期的に伝えます。「動きがない」ときの報告ほど、安心につながります。

⑦ 進捗の報告
あなたは行政書士事務所の職員です。お客様に進捗を報告するメールを書いてください。

<status>
- 手続き: {手続きの名称}
- 現在の状況: {例: 申請済みで審査中}
- 今後の見込み: {例: 来月中旬に結果の見込み}
- お客様にお願いしたいこと: {なし/内容}
</status>

<rules>
- 動きがない場合も、待っている理由と次の見込みを書いてください。
- 3〜5行の短い本文にしてください。
</rules>

役所とのやりとり

⑧ 補正指示をお客様向けに言い換え

申請先からの補正(修正・追加)の指示を、お客様が何をすればよいか分かる文章にします。

⑧ 補正指示の言い換え
あなたは行政書士事務所の連絡文を作るアシスタントです。申請先からの補正の指示を、お客様に伝えるメールにしてください。

<instruction>
{申請先からの指示の内容}
</instruction>

<ask>
{お客様にお願いしたいこと}
</ask>

<rules>
- お客様を責める書き方にしないでください。
- なぜ必要かを1行で添えてください。
- 期限を件名と本文の両方に入れてください。
</rules>

許可のあと

⑨ 更新・変更届のご案内

許可の更新や、役員・所在地が変わったときの変更届は、お客様が忘れがちです。期限の前に送る案内を作ります。

⑨ 更新・変更届のご案内
あなたは行政書士事務所の職員です。許可を取得したお客様に、更新(または変更届)の時期をお知らせするメールを書いてください。

<license>
- 許可の種類: {許可の名称}
- 有効期間の満了日: {日付}
- 更新申請の受付期間: {期間(手引きで確認したもの)}
- 変更届が必要になる例: {例: 役員・所在地・商号の変更}
</license>

<rules>
- 期限を過ぎた場合に困ることを、怖がらせない言い方で1行添えてください。
- ご依頼いただく場合の連絡方法を書いてください。
</rules>

⑩ 事務所のお知らせ文

制度の改正や、事務所の取扱業務の紹介を、ホームページやメールマガジン向けに書きます。

⑩ 事務所のお知らせ文
あなたは行政書士事務所の広報を手伝うアシスタントです。次の内容で、ホームページに載せるお知らせ文を書いてください。

<topic>
{例: 〇〇の制度改正、取扱業務の追加}
</topic>

<source>
{根拠になる資料の該当部分}
</source>

<rules>
- 資料に書かれていないことを足さないでください。
- 誇大な表現(必ず・確実に・最安など)は使わないでください。
- 400字以内で、最後に相談の受け付け方法を書いてください。
</rules>

良いプロンプトを事務所で揃えて使う

「手引きを貼り付けて、その範囲で答えさせる」「他の士業の業務にあたる相談は専門家につなぐ」。こうした工夫は、事務所の全員が同じプロンプトを使ってはじめて効果が出ます。個人のメモや共有フォルダに散らばっていると、使う瞬間に探す手間がかかり、結局は自己流に戻りがちです。

標準機能で十分な人

  • •生成AIを使うのは自分だけで、プロンプトも数本しかない
  • •使う AI は 1 つだけで、PC からしか使わない

PasteSync が向いている人

  • ✓補助者や職員と、同じプロンプト・同じ文面を使いたい
  • ✓お客様への連絡文とプロンプトを、同じ場所から呼び出したい
  • ✓外出先でもスマホから文面を貼りたい

まとめ

  • 固有名詞を伏せ、学習に使わない設定を確認してから使う
  • 必要書類や要件は、申請先の手引きを貼り付けて、その範囲で答えさせる
  • 良いプロンプトは事務所で 1 つの置き場所に集め、使う瞬間に手元に出せるようにする

よくある質問

Qお客様の申請内容を ChatGPT に入力しても大丈夫ですか?
氏名・住所・生年月日・在留カード番号などは入力しないでください。〔お客様A〕のように置き換え、手続きの判断に必要な事実だけを入れます。あわせて、入力内容を AI の学習に使わない設定を確認してください。
Q必要書類を AI に決めさせてもいいですか?
申請先の手引きや要綱を貼り付けて、その内容からリストを作らせる使い方が安全です。手引きを貼らずに聞くと、古い情報や他の自治体の情報が混ざることがあります。最終的な確認は行政書士が行います。
QChatGPT 以外の AI でも使えますか?
使えます。特定の AI の機能に頼らない書き方にしているので、Claude・Gemini・Microsoft Copilot にもそのまま貼り付けて使えます。

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